がん検診
当院のがん検診について
当院では市がん検診に対しても全例にコルポ診(腟拡大鏡)を併用する検診と卵巣病変の有無の確認を行います。コルポスコープによる検査(コルポスコピー)は、本来精密検査で行うものですが、当院では診断精度を向上させる目的でがん検診全例に行っています。がん検診の結果が正常であったとしても、1年ごとのがん検診が望ましいとされています。症状のある方だけでなく、症状はない方でも検診を受けていただけます。
費用について
茅ヶ崎市、寒川町の方は2年に一度(年齢の偶数年)助成券が自治体より届きますのでそちらをご利用ください。(補助券を利用することで患者さまの実費負担が少なく検査が可能です。子宮頸部検診:2,000円、頸部+体部検診:3,500円)自治体からの補助がない場合でも保険診療で検診が可能です。
HPV検査
HPV検査とは
子宮頸がんの原因となるウイルス(ヒトパピローマウイルス)に感染しているかどうかを調べる検査です。この検査により、現在がんやその前段階(異形成)になっている可能性があるかどうか、将来子宮頸がんになる可能性があるかどうか調べる事ができます。この検査は一部の人を除き保険がきかないので、自費診療検査となりますが、クラスIIIaが続いている方のフォローアップには重要な検査です。また、従来の子宮がん検診(細胞診)と組み合わせて行えば、診断精度は飛躍的に高まります。
がん検診の予約について
- ハガキ検診(施設検診)では子宮がん検診は20歳以上が対象になります。
- 自治体からの補助がない場合でも保険診療で検診が可能です。
- がん検診は予約制です。ネット予約または電話予約の上おこしください。
- ハガキ検診(施設検診)は健康増進課(茅ヶ崎市役所:代表0467-82-1111)にお申し込みください。
茅ヶ崎市の子宮がん検診の受診
茅ヶ崎市では、隔年で子宮がん検診の受診券が送られてくるので、年度末(2月末日締切)までにご利用いただくようお願いいたします。市からの受診券がなくても、希望すればがん検診は可能ですので、気になる方は医師にご相談ください。当院では、原則20歳以上40歳未満は、子宮頸がん検診のみ、40歳以上の方には頸がんに加え、体がん検診も行っています。痛みはほとんどありません。 結果は、10日以内くらいで本人あてに郵送しています。また、がん検診の結果が正常であったとしても、1年ごとのがん検診が望ましいとされています。
結果のレポートは、現在ではそれまでの「日母分類」(クラスI、II、IIIa、IIIb、IV、V)からがんの原因となるHPV(ヒトパピローマウイルス)感染所見を加味して考案された「ベセスダシステム」に準拠したものとなっています。具体的には、NILM(ニルム)は異常なし、ASC-US(アスカス)は軽度病変疑い、ASC-H(アスクハイ)は高度病変疑い、LSIL(エルシル)軽度異形成、HSIL(ハイシル)は中等度異形成以上という評価で、ASC-US以上は精密検査(HPVハイリスク検査)の対象になります。
ベセスダ導入以前は、どんなに条件の悪い標本でも検査技師と医師はとりあえずジャッジをしなければなりませんでしたが、現在は不適切な標本は「不適正」とされ再検査が要求されます。 以前の検診で正常所見であっても、育児、転居、転職等で再検査のチャンスを失い、数年で進行がんになってしまった若年性発症のケースも近年報告されております。 ご自身だけでなく、大切なご家族の幸せのためにも、定期的な検診を行いましょう。
避妊相談について
避妊・ピル・緊急避妊薬について
経口避妊薬(ピル)、緊急避妊薬(アフターピル)、避妊リングによる避妊方法を行っています。経口避妊薬、緊急避妊薬は院内で即日お渡し致します。初受診の方でもスムーズに処方できますので、診療時間内にお電話でご相談ください(※緊急避妊薬をご希望の方は性交渉後より72時間以内の対応が重要です)。
低用量ピル
ピルは正しく服用すれば、できる限りの避妊作用が期待できます。ピルは、次の三つの働きにより、避妊作用をあらわします。
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01排卵を抑制する
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02子宮内膜を変化させる(受精卵が着床しにくい状態にする)
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03子宮頸管粘液を変化させる(精子が子宮内に進入しにくい状態にする)
低用量ピルは従来型のピルに比べて、ホルモン量を数分の一から数十分の一に減らして作られていますので、副作用(吐気・嘔吐、頭痛、体重増加、乳房痛など)は起こっても一過性といわれています。ただし、1日15本以上の喫煙者や心臓血管系に異常がある人などはピルにより血栓症や心筋梗塞、脳卒中の発症が促されますので、処方できません。なお、ピルの処方中は定期的に子宮がん検診、乳がん検診、肝機能検査、高脂血症の検査などを受けていただきます。
緊急避妊ピル
「性交後ピル」とも呼ばれます。性交後72時間以内に初回を、その12時間後に2回目を飲みます。排卵から着床までの過程を阻害して、避妊作用をあらわします。ただし100%確実な方法ではありませんので、予定する時期に月経が来なければ受診していただきます。
避妊リング
主にプラスチック製の器具を子宮内に挿入し、受精卵が子宮内膜に着床するのを防ぐ方法です。 長期間(1~2年)使用できる利点がありますが、人より月経血量が増えたり、不正出血が見られたり、月経痛が強くなる事があります。知らないうちにリングが抜けてしまったり、ずれて妊娠してしまう事もありますので、定期的なチェックが必要です。
その他の
検査・治療
子宮内膜症・月経困難症について
子宮内膜症とは子宮内膜(月経と共に排出される粘膜)が本来存在する場所とは別の場所に発生し、月経時期に出血を起こす病気です。子宮筋層内にできる子宮腺筋症、卵巣にできるチョコレート嚢胞、その他にも腹膜にも発生します。
不妊症の原因にもなり、激しい月経痛が特徴ですが、進行すると月経以外の時期でも下腹部痛、腰痛、性交痛などが持続します。
月経困難症とは前述の子宮内膜症や子宮筋腫による月経痛(器質性月経困難症)、またはそれらが存在しないのに月経痛が酷い(機能性月経困難症)に分けられます。
当院では鎮痛作用の高い痛み止め、保険適用のピル(LEP製剤)を取り扱っております。
鎮痛効果の高い痛み止め・保険適用のピルは即日院内でお渡ししています。
ミレーナは挿入時期を考慮する必要があるために診察時に挿入時期を担当医と相談する必要があります。
更年期外来
更年期とは、閉経前後の約10年間(45~55歳:周閉経期)の期間を指します。加齢や卵巣の手術等により女性ホルモンが低下し、冷え・のぼせ・発汗・動悸などの症状がみられるようになり、日常生活が困難になる状況を更年期障害と呼びます。また、女性ホルモン値が正常であったとしても、他のホルモン系統が異常であり、その予備軍である方も多く存在しています。一般的に閉経となる方の年齢の平均値は50.5歳とされていますが、その年齢よりも前での閉経や40歳前の早発閉経の場合には、女性ホルモン値や骨密度の評価が推奨されます。
当院での更年期症候群の治療では漢方療法、プラセンタ療法(年齢により:保険または自費)、女性ホルモン製剤を適応に応じて行っています。特に漢方療法、プラセンタ療法、女性ホルモン製剤の取り扱いは専門的な判断を要します。また、女性ホルモンの低下に伴い骨粗鬆症や脂質代謝異常(高脂血症)のリスクも増加していきますので、適応に応じて精査が必要になる場合がございます。
院長が北里大学産婦人科に更年期専門外来を併設しておりますので、大学と併診で精密検査が可能です(骨密度や骨代謝マーカーの測定が可能です)。
性病・性感染症について
性感染症を予防するために、以下の事を心がけましょう。
- 不特定多数との性交渉を避け、パートナーを特定する。
- 性交渉の前後は体を清潔に保つ。
- コンドームを正しく使用する。
性行為で感染する病気の事です。いわゆる性病(梅毒、淋病、そけいリンパ肉芽腫、軟性下かん)のうち、淋病はいまだによくみられる病気で、黄色い膿のようなおりものが特徴ですが、無症状の事もあります。性感染症の中でも多いクラミジアですが70%以上の人は無症状です。進行すると汚いおりものが増えたり、下腹痛が起こったりします。ひどい場合には、腹膜炎を起こす事があります。クラミジアと淋病はしばしば合併します。性器ヘルペスでは、外陰部に多発性の浅い潰瘍や水ぶくれができ、激しい痛みを伴います。いずれも特効薬がありますので気になる症状がある時は、早めに受診しましょう。
月経時期の調整
ホルモン剤を用いて月経周期を移動させる事ができます。遅らせる場合は、遅くとも予定月経の1週間前に、早めたい場合は、月経直後までにいらしてください。





























