医療法人 下田産婦人科医院

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卵巣刺激と採卵までの流れ ivf-ovarian-stimulation 卵巣刺激と採卵までの流れ

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卵巣刺激

卵巣刺激とは

卵巣刺激は、複数の卵子を獲得する目的で行います。卵巣刺激は、「高刺激周期」と「低刺激周期」、「自然周期」に分類することができます。患者様の年齢や卵巣の状態等を考慮して卵巣刺激方法を決定します。

当院で行っている卵巣刺激の方法

  • Long法(ロング法)
  • Short法(ショート法)
  • アンタゴニスト法
  • レトロゾール/クロミフェン+hMG法
  • 黄体ホルモン併用法(PPOS)
  • 自然周期法

Long法(ロング法)

Long法(ロング法)

治療の前周期の月経2~3日目よりプラノバール(他の薬に変更可能)を10日間内服、内服終了より点鼻(ブセレキュア)を1日3回、8時間毎に開始します。プラノバール内服終了後4~5日で月経開始となり、月経開始後3~5日目から排卵誘発剤の注射が始まります。概ね2~3日に1度、卵胞の発育を経膣エコーで確認をしていただくため来院していただきます。採卵日の前々日(2日前)の昼で点鼻薬は終了し、同日夜にhCGの注射があります。

Short法(ショート法)

Short法(ショート法)

前周期の月経2~3日目よりプラノバールを10日間内服、月経開始2日目より点鼻薬(ブセレキュア)を1日3回、8時間毎に開始します。月経開始3日目から排卵誘発剤の注射が始まります。概ね2~3日に1度、卵胞の発育を経膣エコーで確認をしていただくため来院していただきます。採卵日の前々日(2日前)の昼で点鼻薬は終了し、同日夜にhCGの注射があります。

antagonist法(アンタゴニスト法)

antagonist法(アンタゴニスト法)

前周期の月経2~3日目からプラノバールを10日間内服、月経開始3日目から排卵誘発剤の注射が始まります。点鼻薬は使用しません。概ね2~3日に1度、卵胞の発育を経膣エコーで確認をしていただくため来院していただきます。卵胞径がある程度大きくなった時点でantagonistを1日ないし2日投与し、採卵日の前々日(2日前)の夜に点鼻薬またはhCGの注射があります。

レトロゾール+hMG法/クロミフェン(CC)+hMG法

レトロゾール+hMG法/クロミフェン(CC)+hMG法

前周期の月経2~3日目よりプラノバールを10日間内服、月経周期3日目からCCまたはレトロゾールの内服を開始します。月経周期7日目(内服終了後)に経膣超音波で卵胞発育を確認し、適宜注射剤を追加します。卵胞径がある程度大きくなった時点でantagonistを1日ないし2日投与します。採卵日の前々日(2日前)の夜に点鼻薬またはhCGの注射があります。

黄体ホルモン併用法(Progestion-primed Ovarian Stimulation:PPOS)

黄体ホルモン併用法(Progestion-primed Ovarian Stimulation:PPOS)

月経開始2~3日目より経口黄体ホルモン製剤と排卵誘発剤の注射を開始します。経口黄体ホルモン製剤は朝夕食後に内服します。注射投与3~5日後に来院していただき、経膣超音波で卵胞の発育を確認します。採卵の前々日(2日前)の夜に点鼻薬またはhCGの注射があります。内服の服用は採卵の前々日の夜までおこないます。

自然周期法

自然周期法

卵巣刺激の注射や内服をせずに自然に起こる排卵に合わせて採卵を行います。採卵日の前々日(2日前)の夜に点鼻薬またはhCGの注射があります。排卵のタイミングを確認するために複数回来院していただくことがあります。 採卵までに排卵を起こしてしまい採卵が中止になる可能性があります。

卵巣刺激のリスク

卵巣刺激を行うことにより卵巣過剰刺激症候群(Ovarian hyper stimulation syndrome:OHSS)が発症する可能性があります。これは、卵巣が大きく腫大し、血管内の水分が外に漏れだしてしまう状態です。重症化した場合には、入院や状況によっては手術が必要となる場合があります。

卵巣過剰刺激症候群
について

卵巣過剰刺激症候群とは

卵巣刺激や排卵誘発の副作用で卵巣が大きく腫大し、血管内の水分が外に漏れだし腹水や胸水が貯留するほか、重症化すると量尿の減少や血栓ができやすくなる状態のことを言います。

卵巣過剰刺激症候群の発生頻度

卵巣刺激周期当たりのOHSSの発生頻度は重症型が0.8~1.5%、最重症 型が10万あたり0.6~1.2となっています(2002年日本産科婦人科学会報告)。

卵巣過剰刺激症候群の主な症状

  • 腹部膨満感
  • 腹痛
  • 血栓(血管の水分量が少なくなり、血液が濃縮され血栓ができやすくなる)
  • 稀に腫大した卵巣が捻転を起こし、腹部に激痛を引き起こすこともあります

卵巣過剰刺激症候群の治療方法

  • 超音波所見やホルモン値の状況によって卵巣刺激に使用する薬剤の投与量を減らしたり、卵巣刺激を中止したりする
  • 新鮮胚移植を行わずに全胚凍結を行う

卵巣過剰刺激症候群になるリスクがある人

  • 多嚢胞卵巣症候群(PCOS)と診断された人
  • 35歳未満の人
  • 卵巣過剰刺激症候群の既往がある人

採卵

採卵の方法

採卵とは細長い針を用いて卵胞を穿刺し、卵子を回収することを言います。経腟超音波を用いて卵胞の位置を確認し、細長い針を用いて卵胞を穿刺し、卵胞液を回収します。採卵は局所麻酔または静脈麻酔下に行います。卵胞の数にもよりますが、概ね10分程度で終了します。


費用
料金表(不妊治療)からご確認ください。
採卵の方法

採卵当日の流れ

  • Step 01

    入室

    お名前を確認させていただき、診察券をお預かりします。

  • Step 02

    麻酔導入

    局所麻酔または静脈麻酔を行います。

  • Step 03

    採卵開始

    卵胞を穿刺して卵胞液を回収します。

  • Step 04

    検卵

    培養士が顕微鏡下で回収した卵胞液から卵子を探し回収します。

  • Step 05

    診察

    安静室でお休みいただいた後に医師が診察を行い、受精方法等を決定します。

  • Step 06

    お会計

    お会計をしていただきます。

採卵のリスク

採卵は経腟超音波ガイドかに卵巣を針で刺し、卵胞液を吸引し卵子を拐取する処置です。採卵に伴う合併症として、卵巣周囲臓器(子宮、膀胱、腸管)の損傷、出血、麻酔による副作用があります。


卵巣周囲臓器の損傷について

卵胞を穿刺する際に周囲の臓器を穿刺してしまうことです。卵巣の位置が不良な場合や子宮内膜症等で骨盤内に癒着がある場合は、損傷のリスクが少し高くなります。膀胱穿刺が起こった場合、膀胱内に出血が起こるため血尿となりますが、バルーン留置等の処置を行うことでほとんどの場合止血します。腸管損傷は非常に稀ですが状況により腹腔内に感染を起こし外科的手術が必要に可能性があります。


出血について

子宮周囲の血管損傷、穿刺部位からの出血が起こります。


麻酔による副作用について

アレルギー発作等。麻酔使用時は副作用に注意してモニターし、適切に対処できる体制を整えておりますが、患者様からも過去の薬剤等でアレルギー反応があった場合は必ず主治医または看護師にお伝えください。

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